医院名:くらかわ整形外科・耳鼻咽喉科 
住所:〒662-0084 兵庫県西宮市樋之池町10-15 
紀乃国第一ビル101号室
電話番号:0798-70-1010

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアとは脊柱(背骨)は、脊椎が柱状につながった構造で、脊椎と脊椎の間にはクッションの役割を果たしている椎間板という組織があります。
椎間板は、中心に髄核という水分を多く含んだ軟骨組織があり、その周囲には丈夫な線維輪という組織で包まれています。
典型的な椎間板ヘルニアは、線維輪の一部が弱くなる、あるいは裂けることで、中心部の髄核が外へ飛び出し、その周囲が腫れている状態です。髄核が神経根や脊髄といった神経組織を圧迫すること(物理的要因)と、髄核周囲で起こる強い炎症反応(化学的要因)の2つの要因によって、椎間板へルニアでは激しい痛みやしびれの感覚、さらに悪化した場合は神経そのものが障害されることで手足の麻痺や排尿機能の障害といった症状を起こします。
頚椎、胸椎、腰椎の中で、椎間板ヘルニアの発症が最も多いのは腰椎であり、特に第4腰椎と第5腰椎の間、第5腰椎と第1仙椎間の発症例が多い傾向があります。

原因と症状

原因と症状椎間板ヘルニアの原因は加齢、過度の負荷、喫煙、ストレス、遺伝的な要因などがあります。悪い姿勢や、インナーマッスルが緩んだ状態で椎間板に負担をかけやすい動作、これらを繰り返すことによって蓄積した背骨のゆがみ、カルシウム不足や骨粗鬆症なども発症につながるとされています。
腰椎椎間板ヘルニアでは、片側の下肢に激しい痛みが起こることが多く、他にも腰痛、坐骨神経痛、しびれ、冷感、感覚の鈍麻、麻痺、筋力の低下などさまざまな症状を起こします。椎間板ヘルニアの発生した場所によっては、両方の下肢に痛みが起こることもありますし、上肢(腕や手)の痛み、手足の筋力低下などを起こすこともあります。椎間板ヘルニアが起こった位置、髄核が飛び出した方向や程度などによって症状は変わり、後縦靭帯や線維輪の外層を圧迫すると腰痛や頸部痛を、神経根を圧迫すると坐骨神経痛や手足のしびれ・麻痺を生じると考えられています。このように、椎間板ヘルニアは多彩な症状を起こす可能性があるため、診断には画像検査だけでなく詳細な問診と徒手検査が欠かせません。
重いものを持ち上げた、無理な姿勢で身体をひねったなど、明らかなきっかけがあって椎間板ヘルニアを発症するケースもありますが、突然、下肢や腰に強い痛みが起こり、原因に心当たりがないケースもたくさんあります。徐々に痛みが強くなり、その後時間をかけて症状が解消していくこともあります。一般的には、線維輪が裂けて中身の髄膜が飛び出しているヘルニア(脱出型ヘルニア)は、初期に非常に激しい痛みの症状を起こしますが、ヘルニアが自然に吸収されやすいことから、痛みの症状は解消することが多いと考えられています。それに対し、線維輪が裂けずに、一部が髄核と一緒に腫れた膨隆型のヘルニアは、痛みの症状が長引きやすいという傾向があります。
また、痛みを回避しようとして無意識に身体が傾いてしまうことが多く、症状が長く続くと、直接椎間板へルニアとは関係のない部位にこりや痛みが生じることもあります。

当院で行う治療内容

問診でお話をうかがってきっかけの有無などを確かめ、医師が丁寧に診察して状態を確かめ、画像検査を行って椎間板の変性・ヘルニアの有無や部位・神経の状態を確認して診断します。
治療では、できるだけ早く痛みの症状を抑える治療(対症療法)と同時に、痛みを抱えることによる運動機能の低下を防ぎ再発予防にもつながる運動療法を行っていきます。当院で薬物療法、物理療法、運動療法(リハビリテーション)、局所麻酔薬を神経の痛む場所に注射して痛みを解消する神経ブロック療法などを行い、痛みが改善しない場合は提携病院の脊椎外来で、透視装置を用いた神経根ブロックやペインクリニックを併用することが可能です。
また、手足の麻痺が進行する、排尿障害の症状が出現する、他のどの治療を行っても痛みが軽減できない、痛みが改善するまで日常生活を制限することができないなどの理由で、手術治療のご相談が必要となった場合には、連携している医療機関をご紹介いたします。手術後のリハビリテーションや通院治療は、当院で引き続き受けていただくことができます。

腰部脊柱管狭窄症とは

腰部脊柱管狭窄症とは脊柱(背骨)は、脊椎が柱状につながった構造で、中心には管状の空間があります。この部分が脊柱管で、脳から頸部、胸部、腰部につながっています。腰部脊柱管の中には、硬膜で覆われた馬尾神経という神経の束が通っており、これが枝分かれして臀部や下肢まで伸びています。この脊柱管が狭くなると、内部の神経や血管が圧迫されて殿部や下肢の痛みやしびれといった症状を起こすのが腰部脊柱狭窄症です。

原因と症状

先天的に脊柱管が狭い場合もありますが、脊柱管は加齢によって徐々に狭くなっていきます。また動脈硬化による血流の悪化や、脊椎骨がトゲ状に変性した骨棘、脊柱管の中に骨化病変ができる難病(後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症)などによって狭くなるケースもあります。
腰痛、臀部痛、違和感、張り感、下肢の痛みや痺れ、排尿排便障害などの症状が現れますが、常時同じ痛みを感じることは少なく、通常は立った姿勢を保持する時や歩いていると徐々に症状が強くなるといった特徴的な間欠跛行が起こります。間欠跛行は、歩くと痛みやしびれが強くなり、少し休憩すると和らぐ症状で、休み休みでしか歩けなくなる状態です。
症状はゆっくりと進行するため老化現象だとあきらめてしまっている方もいらっしゃいますが、放置すると生活の中に占める歩行時間が減少していくため、脚力も心肺機能も衰えてしまいます。結果的には歩行能力が低下し、仮に痛みが軽減しても歩く能力は取り戻せないという状態になりかねません。腰部脊柱管狭窄症は、適切な治療を行うことにより痛みの症状を軽減できる病気です。歩行能力が低下してしまう前に早期に治療を開始することが、生活に必要な歩行能力を維持し健康寿命を延ばすためにも重要です。腰の痛みや違和感、しびれなど気になっている症状がございましたら、ぜひご相談ください。

当院で行う治療内容

問診でお話をうかがってきっかけの有無などを確かめ、医師が丁寧に診察して状態を確かめ、画像検査を行って椎間板の変性・ヘルニアの有無や部位・神経の状態を確認して診断します。CTやMRIなどの画像検査は提携病院にご紹介し、待ち時間少なく受けていただくことが可能です。
治療では、できるだけ早く痛みの症状を抑える治療(対症療法)と同時に、痛みを抱えることによる運動機能の低下を防ぎ再発予防にもつながる運動療法を行っていきます。当院で薬物療法、物理療法、運動療法(リハビリテーション)、局所麻酔薬を神経の痛む場所に注射して痛みを解消する神経ブロック療法などを行い、痛みが改善しない場合は提携病院の脊椎外来で、透視装置を用いた神経根ブロックやペインクリニックを併用することが可能です。
また、手足の麻痺が進行する、排尿障害の症状が出現する、他のどの治療を行っても痛みが軽減できない、痛みが改善するまで日常生活を制限することができないなどの理由で、手術治療のご相談が必要となった場合には、連携している医療機関をご紹介いたします。手術後のリハビリテーションや通院治療は、当院で引き続き受けていただくことができます。

坐骨神経痛とは

坐骨神経は、脊髄神経が腰椎で枝分かれして臀部・大腿裏・ふくらはぎ・足底を走行しています。坐骨神経痛はこの坐骨神経に沿って痛みやしびれを起こしている状態のことで、病名ではなく症状を現す言葉です。

原因と症状

坐骨神経痛の原因となる代表的な疾患は、椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症です。臀部・大腿裏・ふくらはぎ・足裏といった坐骨神経の走行に沿って痛みやしびれが起こります。腰椎椎間板ヘルニアでは下肢の痛み、腰痛、しびれ、麻痺、冷感、感覚の鈍麻、筋力の低下などが、腰部脊柱管狭窄症では腰痛、違和感、張り感、足に痛みや痺れ、排尿排便障害などが現れることがあります。一方、原因となる病気が腰椎にはない坐骨神経痛の症状もあります。殿部の筋肉の緊張や、腰椎の弯曲(前弯)の減少、姿勢の悪さなどが原因となっていることがあり、姿勢を整え、関節と筋肉の動きのバランスをとることで症状が改善する場合があります。

当院で行う治療内容

原因となっている椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症がある場合はその治療を行います。まずは痛みの改善を優先させながら痛みを起こしている原因を探り、痛みの原因を根本から改善するために運動療法や姿勢を整える徒手治療を並行して行います。